当サイトを最適な状態で閲覧していただくにはブラウザのJavaScriptを有効にしてご利用下さい。
JavaScriptを無効のままご覧いただいた場合には一部機能がご利用頂けない場合や正しい情報を取得できない場合がございます。

エッセイ

和歌山帰省と風邪

2026.10.5

和歌山帰省から帰ってきた翌日。

余韻に浸る暇もなく、私は普通に仕事だった。

朝からなんとなく体がだるい。

 

そりゃそうだ。
久しぶりの帰省であちこち移動したし、新幹線にも長時間乗ったし。

 

「まあ、疲れてるんだろうな」

くらいに思って、その日はなんとか仕事を乗り切った。

 

ところが2日目。

あれ…? 喉痛い?

嫌な予感がする。

 

そして3日目。

喉、痛すぎ。

 

さすがに仕事どころではなくなり、お休みすることにした。

普段から風邪を引いてもそこまで重症化することはないんだけど、今回は自分史上でもなかなか上位に入る喉の痛さだった。

 

唾を飲み込むだけでもつらい。

のど飴をいくら舐めても効かない。

 

20代の頃は風邪くらいで病院なんて行かなかった。老いには抗えぬな…と行きつけの内科を調べる。

しかしこういう日に限って定休日。

なんということだ。

 

喉が痛すぎて眠れないというのに。

仕方ないので翌日に予約を取る。

 

そんな私の横で、今度は夫が、

「なんか頭痛い」

と言い出した。

 

翌日の予約に夫も追加。

ふと、和歌山帰省のことを思い出す。

めちゃくちゃ身が清まるような行為をしたはずなのに、早速災難が降りかかっている。

どういうことなんだ。

 

もしかして、体の内側から悪いものが出ているとか、そういうことなんだろうか?

だとしたら即効性がありすぎて逆に怖い。

 

夫も一緒にお焼香をあげていたし、いただいたお札は部屋に飾っている。

私の厄祓いだったはずなんだけど、夫までその効果にあやかっているのかもしれない。

 

夫婦そろって浄化中。

病院でもらった薬をせっせと飲む日々が、1週間は続いた。

 

薬のおかげで喉の痛みもだいぶマシになり、なんとか固形のご飯を飲み込めるように。

健康のありがたみを改めて感じる。

 

まだ完全復活とはいかない体をベッドで休ませていたら、私よりも早く回復した夫が散歩から帰ってきた。

 

玄関の前にあるやつ、なに?

 

え?帰宅早々なんのことを言っているのだろうか。

どうやら玄関の前に、見覚えのない袋が置いてあるらしい。

 

中身を確認すると、

焼きそば。

餃子。

白ごはん。

 

どういうこと?

もちろんデリバリーなんて私も夫も頼んでない。

 

そういえば寝ている間に何回かインターホンが鳴った気がする。

起き上がる気になれなくてスルーしてたけど、あれは配達の人だったのか。

 

同封されてたチラシから、夫がお店を調べて電話してくれた。

確認してもらったところ、どうやら配達先を間違えていたらしい。

 

本来届けるはずだったのは、うちではなく隣の建物。

しかも本来注文していた人は、商品が届かなかったことで注文をキャンセルしたとのこと。

すでにこちらの玄関前に置かれてしまった商品は、そのままいただいていいことになった。

 

え。いいの?

 

焼きそばと餃子と白ごはんが正式に我が家の晩ごはんになった。

風邪を引いて寝込んでいたら、晩ごはんが届いた。

しかも無料で。

厄祓い、そういうサービスもある?

 

注文者とお店に申し訳ないと思いつつ、ありがたくいただく。

めちゃくちゃ美味しかった。

KEYWORD

PAGE
TOP