量をこなせばなんでも出来るようになるのか?
作業の片手間にyoutubeを聴いていたら、「質より量だという考え方は、言語化能力と分析力があって成立するもの。量から質への転換率が高いからうまくいっている。」という会話が耳に入ってきました。
何かスキルを身に付けたい、習得したいと思ったら、それなりの時間が必要ですよね。最初はとにかくできるようになるまでトライする。でもただ闇雲に数をこなすだけではなかなか上達しません。
上達するには、回数を重ねるたびにきちんと「なぜ上手くいかなかったのか?」を考え、「上手くいくにはどうしたらいいのか?」と自分の行動を分析することが必要です。
当たり前のことなんだけど、改めて言われると「確かに。」と納得しました。
出来るようになるかどうかは量から質への転換率次第、ということですね。
言語化するためにはどんな“量”が必要なのか
分析をするためには量が必要です。上手くいかなかったパターンと、上手くいきそうだったパターンと、まだ試していないパターンを見つけるために。
いろいろなパターンの情報を得るためには、毎回工夫して少しずつ変化をさせながら実行しなければいけません。
実験のようなものですね。Aパターンがダメだったから次はBパターン。AよりBの方が上手くいったからBパターンの要素を踏まえつつCパターンを試す。みたいな。
上手くいったりいかなかったりする条件を、頭で考えて整理しながらまた実行する。それが「言語化」につながるのだと思います。
言語化されることによって分析ができて、段々と成功率が上がってくる。
“量をこなす”というのは根性論ではなく、むしろ合理的なやり方なのかもしれません。
目標の「質」を手に入れるまでの道のり
たくさんの量をこなすのは、こなした量を数えるためではありません。活かすためです。「今日も20回やったし、これで上手くいくはず。」という考え方ではいつまでもゴールに辿り着きませんよね。
目標達成までの道のりがどのくらいあるかは、やってみないとわかりません。
あと100回かもしれないし、1000回かもしれないし…。
でも、練習や失敗を重ね続ける中で、少しずつ成功の兆しが差して「これだ!」というパターンが見えてきます。
私は今ペン字を毎朝練習しているのですが、苦手だな〜思い通りに書けないな〜と思っていた文字が、突然書けるようになったりします。あっ!この感覚だ!としっくりくるのです。
いつゴールテープを切れるのか、わからないままで走り続けないといけないのはちょっと苦しいですよね。
でも、晴れてゴールテープを切って走ってきた道を振り返った時に、「これだけの量をこなしたのか。そりゃ成功するわ〜!」と気がつくのだと思います。
量がなければ質もない、という言葉も聞いたことがあります。それもそうです。
質は、量をこなした先に、後から付いてくるものなんですね。
量をこなし続けるコツ
『やり抜く力』という本に、
肝心なのは、偉業は達成可能ということです。偉業というのは、小さなことを一つずつ達成して、それを無数に積み重ねた成果だから。一つひとつのことは、やればできることなんです。
アンジェラ・ダックワース (著)『やり抜く力 GRIT(グリット)』p63より引用
出版:ダイヤモンド社 (2016/9/8)
という一文があります。
果てのないゴールまでの道のりは、考えただけでも気が遠くなります。でも成功する人はその長い道のりを経て、叶えたかった「質」を実現させているんですよね。
この一説もお気に入りです。
努力をしなければ、たとえ才能があっても宝の持ち腐れ。
努力をしなければ、もっと上達するはずのスキルもそこで頭打ち。
努力によって初めて才能はスキルになり、努力によってスキルが生かされ、さまざまなものを生み出すことができる。
アンジェラ・ダックワース (著)『やり抜く力 GRIT(グリット)』p78より引用
出版:ダイヤモンド社 (2016/9/8)
自分の新しいスキルが解放されると思うと、ちょっとワクワクしませんか…?笑
とはいえ、回数をこなしても失敗が続くとモチベーションも下がってきますよね。
でも、失敗するのは当たり前。やらなければ勿体無い!という気持ちで取り組めば、なんだか行ける気がします。
誰でも、どんなことでも、極めることでプロになれる。