心が疲れやすいHSPさんは、1人の時間がとっても大切です。でもそのことを周りの人がうまく理解してくれないと辛いですよね。私も、1人でいたいだけなのにそのことをうまく伝えきれず、相手に寂しい思いをさせてしまったことがあります。
繊細さんにはマイタイムが定期的に必要
結婚して夫と暮らし始めた当初、私が自室で作業をしていると夫がちらちら覗きにきていたんですよね。多分、「せっかく一緒に暮らしているのだから、なるべく多くの時間を共に過ごしたい。」「部屋に篭って何をしているのか気になる。」という愛情の表れだったと思うのですが、私はかなり気が散って、申し訳ないけどちょっと嫌でした(笑)この人は自分ひとりの時間がなくても平気なの…?と不思議だったんです。
一緒に暮らす上でお互いモヤモヤしたままは良くないと思い、きちんと話し合いました。
私は些細なことで気が散って集中できなくなってしまうので、作業中は気を使って欲しいということ。ひとりで過ごす時間が私にとってメンタルを回復させるのに必要なこと。そして私も、作業に集中する時は時間を決めて「◯時まで作業するね」と具体的に伝えること。これらのルールを2人で確認し、わだかまりを解消することができました。
「1人になりたい」「放っておいて欲しい」というのは言葉そのままの意味で、あなたがきらい!一緒にいたくない!ということではありません。純粋に、「集中させて欲しい。」「疲れたから休憩させて〜。」という気持ちなのです。
繊細で物事を敏感に感じやすい気質なので、人よりもとっても気が散りやすいし疲れやすいんですよね。体力を回復するにも時間がかかります。気質の特徴について理解してもらうことで、本当にお互いにとって心地よい付き合い方ができるようになるのだと思います。
私たちもきちんと話し合いをしてからは不要な心配や不安がなくなり、過ごしやすくなりました◎
ひとりの時間が必要なことを上手に伝えるために
1人になりたいタイミングやシチュエーションを具体的に伝える
そもそも、「1人になりたい」という感覚がわからないという人もいます。そういう人に対して、心と体を休ませる時間が必要だということを誤解されず伝えるためにはどうしたらよいでしょうか?
「私はHSP気質だから、1人の時間が必要なの」と言っても、相手には共感してもらえないかもしれません。自分と一緒にいたくない理由を作っているだけなのかも…。とネガティブな受け取り方をされてしまわないために、より具体的な伝え方をしましょう。
「頭を使いすぎて疲れたから、少しゆっくり休ませて欲しい」
「お昼寝したらスッキリすると思うから、2時間くらい寝かせて!」
「静かなところで休憩したいんだよね」
「1人で集中して作業したいから、時間をちょうだい」
など、1人になりたい時間や過ごしたい環境を明確に伝えると、相手も納得しやすいです。そしてこちらも遠慮なく1人になる時間を確保できます。
1人になれない時のセルフケア
心を落ち着ける場所として1番リラックスできるのは、やっぱり自分の家や部屋ですよね。でも一人暮らし以外の人は、なかなか”たった1人”の時間を作るのが難しいかもしれません。
そこで、私が実践しているいくつかの方法をご紹介。
イヤホンをつける、つけてもらう
音の情報が遮断されるだけでも、1人の空間を作るのに効果的です。私は車が走る音やゲームのピコピコ音は気にならないけど、人の話し声が気になっちゃうんですよね。なので夫には、動画を見る時はイヤホンをするようにお願いをしています。たまに忘れている時もあるけど、その時は私がイヤホンをつけて音をシャットダウンしています。
音楽を聴きながら作業するのも向いてないみたいで、イヤホンは基本的にただ耳を塞いでいるだけのアイテムになっています。たまに流すとしたら、川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえる森など、ヒーリング系のものがメイン。
ちなみに家の中に限らず、お散歩をしたり街に出かける時もイヤホンをしています。そんな時は耳栓がかさばらなくて便利。音楽は聞けないのですが、外からの音が遮断できればいいので、私にはこれで十分。高性能なものを必要としていない人におすすめです。普通の耳栓だと見た目が無骨なので、このイヤホンに見えるタイプは個人的におすすめ。
お風呂にゆっくり浸かる
お風呂場も1人になるのにぴったりの場所ですよね。携帯を持って入って1時間くらい長風呂しちゃいます。
お気に入りの入浴剤を入れて香りを楽しめば、よりリラックスできます。私の好きな入浴剤は白華の湯とSUMOUバスソルトです。
白華の湯はお湯がまろやかになって白濁のお湯がちょっとリッチに感じさせてくれるのがお気に入りポイント。
SUMOUバスソルトはパッケージが面白くて買ったのですが、入れてみたらじんわり汗が出て気持ちよかったです。
ベランダに椅子を置いてみる
気温や天候に左右されるという弱点はありますが、ベランダもマイタイムスペースとして有効活用できちゃいます。椅子を一脚用意したら、スペース確保完了。
お手軽な折りたたみ椅子でもいいし、アウトドア気分を味わえるキャンプ椅子も雰囲気が出ておすすめ。私はローチェアを家の中でも使っているのですが、体にフィットして座り心地がとってもいいです。お試しで一脚だけ買ったのですが、いつも夫と取り合いになっています。
次は背もたれの高さがあって、頭までカバーできるタイプを買おうかなと検討しております。
スペースが許せばハンモックとかも置きたかったのですが、流石に今の家では無理。
相手に外出してもらう
これはなかなか身勝手な案になってしまうのですが、一緒に暮らしている人が協力的なら叶いやすい解決方法ですね。人の気配がするだけでなんか落ち着かない、という人は思い切って相談してみるといいかも。
ちなみに夫はドライブが好きで、たまに1人で真夜中の高速道路を走りに行ってます。運転免許を持っている人は、車内で1人時間を過ごすというのもひとつの手段のですね。
ひとりカラオケに行く
外に足を運ぶのが億劫でなければ、個室でゆっくりできるカラオケは第二のマイルームです。
私はジャンカラがお気に入りで、たまに利用しています。理由としてはネットで空室確認と予約ができ、クレジットカードを登録しておけば自動決済で支払いが完了できるから!店員さんとコミュニケーションを取らなくて済むし、入店から退室までがスムーズで気軽に行きやすいんです。
飲み放題が0円で持ち込みもOKなのがさらに嬉しいポイント。
なんだかジャンカラの回し者みたいになってしまいましたが、やったことのない人はぜひ試してみてください。歌わなくても、部屋の中で自由に過ごせるので快適ですよ。
繊細さんが、1人の時間が欲しい時にされて嬉しいこと
静かに見守る
1人になりたい時は、集中したり静かに過ごしたりしたい時。繊細さんが1人になりたがっていたら、そっと遠くから見守ってあげるだけで大丈夫です。1人になりたいという気持ちを理解してもらえただけで、繊細さんは穏やかな気分になれるのです。
過度に心配しすぎない
体調が悪そうに見えることもあると思います。そんな時、何かしてあげたいと思うのは自然な優しさですが、時間が経てば回復できることが多いので、心配しすぎず、心と体が落ち着くのをゆっくり待っていてあげてください。
元気になったらいつも通り接する
心身ともに体力を取り戻した繊細さんは超元気です!疲れて休憩することはよくあるので、繊細さんが元気になったらいつも通りに接してあげてください。私の気質をちゃんと知ってくれているんだと、安心します。
みんなが心地よく過ごすために
「一人になりたい」と思うのは、悪いことではありません。実力を発揮するために環境を整えたり、心や体を休めるために必要なことです。自分を責めてネガティブな気持ちにならなくて大丈夫。
特に、心や体が疲れているサインは見逃さないでください。自分の状態を把握して、しっかり休みましょう。
あなたがあなたらしく生活していくためには、周りの人の協力も不可欠です。自分の気質を伝えておくことや、理解してくれる人と一緒にいることで、心穏やかに過ごせます。
そして、もし自分の周りに繊細さんがいたら「気にしすぎな人だな」「本当は一緒にいたくないのかな?」なんて思わずに、「そういう気質の人なんだな」と受け止めてください。
全ての優しい人が元気に過ごせますように。この記事がお役に立てれば幸いです。