年明け早々利き手の親指を負傷し、完治までに約半年もかかった私と私の親指の物語です。
私たち夫婦は、寝る前にお互いの足をマッサージする習慣があります。
足の疲れって本当にしぶといですよね。でも次の日に持ち越すとめちゃくちゃ後悔するから、その日のうちになるべく解消しておきたい。
今まであらゆるマッサージグッズを試しました。
ツボ押しマットや着圧ソックス、疲労軽減インソールなどなど。
でもやっぱり手で揉みほぐすのが1番効果的で簡単。
足の裏からふくらはぎ、ふとももまで、指の力でひたすら揉み込んでマッサージ。
ということを毎晩していたら利き手の親指が腱鞘炎になっちゃった…。笑えない。
朝起きたら、おや?親指の様子がおかしい。進化するのか?
といった具合。
関節が固まって動かない。
無理やり曲げようとするとカックンカックンするし、めちゃ痛い。
なんじゃこりゃ!!
ということで病院へ。
検査してもらったら“ばね指(弾発指)”とのこと。
いわゆる腱鞘炎がさらに進行した症状だそうな。
基本的に自然治癒で大丈夫だけど、よっぽど痛ければステロイドを注射して痛みを抑えたり、手術して切ることもできます。と医師の方から説明を受け、手術も注射も怖いのでとりあえず様子見ってことで帰宅。
昔マッサージのお店で働いてた経験のある八女ちゃんに相談してみたら、
「マッサージする時どんな姿勢でやってた?多分肘に対して指が垂直になってなかったから、指に変な力が入って腱鞘炎になったんと思う。肘らへんにシップ貼ったらええよ!」
と、専門的な解説とアドバイス。
指の力だけでグイグイ押してたからそりゃあ腱鞘炎にもなるわな、的な感じでした。
とほほ。
使いすぎても悪化するけど、使わなさすぎも固まるから、適度に無理せず動かすのが良いとのとこ。難しいな。
親指なんて今まで意識的に使ったことはない。あって当たり前、機能していて当たり前の存在として日々生活を共にしていた。
トラブルをきっかけに「意外と私の生活を支えてくれていたんだ…アイツ…。」と大切さに気がついた冬の終わり。うっかり春が来そう。
特に物を掴むときに苦労しました。親指が動かないと全然掴めないんですよね。びっくり。そして腱鞘炎になっていることをうっかり忘れて親指を使おうとしたら、ビョインッ!と関節が痛みと共に跳ねて
あ゛あ゛ぁ゛わ゛す゛れ゛て゛た゛あ゛あ゛ぁ゛い゛た゛い゛ぃ゛
と5秒くらい動けなくなります。
痛い?痛いんでしょ?私のこと忘れないで?ずっと一緒だよ^^とアピールしてくる親指。まるでヤンデレ彼女です。コンスタンスに意識と体力を奪ってくる。
ヤンデレ系とは付き合ったことがないので少々困惑気味。放っておくと急に刺してくるし、かなり気を使います。
しかしそんなスリリングなパートナーとも、最近になってやっと決別することができました!
徐々に関節に柔軟性が戻ってきて、痛みに叫ぶ回数が減り、生活に支障が出ないレベルまでなんとか回復。
さよならヤンデレ親指姫。
かなり長い戦いだった。
まさか半年も悩まされるとは思っていなかったので、いい勉強になりました。
非日常体験をありがとう。これからの人生に役立てます。
腱鞘炎になってからというもの、恒例のマッサージは指ではなく石で揉みほぐしてます。
この月の石みたいなやつが、なかなか良い感じなのです。あと、指にはめるタイプのセパレーターも気持ちいいです。
ヤンデレ親指姫を爆誕させたくない皆さんにおすすめ。