1月に読んだ本は4冊でした。
風邪を引かなければもうちょっと読めた…悔しい。
流浪の月/凪良 ゆう
「本屋大賞受賞作」というコピーにつられて購入。凪良ゆうさんの作品は、こちらの流浪の月が初めてでした。
人の複雑な心理について描写されていて、自分も当事者だったことがあるかもしれないと、少し胸がざわざわする感覚が、ページを捲る手を振るわせました。
客観的にはハッピーエンドじゃないんだけど、主人公達的には暮らしを楽しんでいて、ちょっと救われます。
“恋愛小説”というカテゴリでは括れない、想い合う男女の物語。
かわいそうだね?/綿矢 りさ
全然違うタイプの女性達なんだけど、どの登場人物にも共感できて辛い。読んでいて情緒不安定になりそうな作品。もし自分だったらどうするか、つい考えてしまいます。
女子会のトークテーマにすれば一晩は語れる。
日常にありふれた話なんだけど、綿矢りささんらしいブラックユーモアの溢れたストーリーに、つい声を出してツッコミたくなります。
最後はなぜかうまくいくイタリア人/宮嶋勲
イタリア人の生き方について、仕事、人生、家庭と恋愛、食事、といった視点から紹介してある一冊。
遅刻は当たり前で約束時間は努力目標。一度でも関わったらどんなに疎遠でも永遠に友達。欲しいものがあったら泥棒に頼んで安く仕入れてもらう。
日本人の私からすると(というか完璧主義な私からすると)考えられないような事例ばかりでびっくり。
でも、力の抜き方は見習うべきものがあるなと思いました。
目の前のことにしか集中できないから、後先なんて考えていない。柔軟性には優れているけど、計画性がない。嫌なことは後回しで好きなことだけやる。そんな愛しきイタリア人のエッセンスをたっぷり味わえます。
イタリア人の知り合いはいないけど、きっと私はチャーミングな人柄に惹かれて、すぐ好きになってしまうんだろうな。
ひろゆき流ずるい問題解決の技術/ひろゆき
その発想はなかったなー!と楽しく読める一冊。
ひろゆきさんの人生経験に基づいた事例なので、具体性があってわかりやすいです。
ずるいというよりは「賢い」考え方。このくらい頭を柔らかくして物事を考えられるようになりたい。
小さいひろゆきさんを心に住まわせ、たまに身代わりになってもらおう。
自分では解決できない問題にぶち当たったとき、ひろゆきさんだったらどう考えるか?を試してみると突破できるかも。