沖縄、と聞いて皆さんは何を連想するでしょうか。
青い空、広い海、色鮮やかな植物。
気候が温かい地域というのは想像するだけでわくわくします。
私は夏が大好きだ。
異常気象で気温がぐんぐん上昇している中、さらに暑い場所へと行くなんて正気の沙汰ではないと思いつつも、初めての沖縄に期待せずにはいられない。
沖縄が初めてではない夫ですら、ウキウキでレイバンのサングラスを調達していた。
サングラスって買ったことないけど、結構高くてびっくり。
初めての沖縄、初めての夫婦で飛行機。
しっかりエンジョイしていきたいと思います。
***
朝いちのフライトだったので起きられるか心配だったけど、
楽しみすぎてむしろ目はバッキバキ。
空港に着くなりサクッと荷物を預け、身軽になったところで「朝ごはんでもかっくらいますか!」と空港内を練り歩いていたら
「ピンポンパンポーン」とアナウンス。
しかも私の名前が呼ばれているではないか。
何事!?荷物!?
モバイルバッテリーかな?でもちゃんと手元のカバンに入れてるし。
もしかしてヘアアイロン?
などと憶測を交わしながら急いで預け場所へ戻る。
スタッフさんから
「あの、持ち手の部分がちぎれてしまって、全体的にヒビが入っているみたいなので、補強テープを巻かせていただいてもよろしいでしょうか?」
まさかのキャリーケース破損。クローゼットの奥底から引っ張り出して久しぶりに使ったからだろう。
横にも持ち手はついているし、伸縮するシステムハンドルの部分を持てば移動はできるので、補強してもらってそのまま再度預けた。
学生時代にも、フライト前に鞄が壊れるトラブルに見舞われたことがある。
そのとき破れたのは、布地のボストンバッグ。
硬いスーツケースと違って応急処置が難しかったのだろう、空港スタッフの方が透明の袋で全体をぐるぐる巻きにして補強してくれた。
「壊れ物注意」の札まで貼られて、ベルトコンベアーから流れてきたその荷物は、ぱっと見では何かわからない不思議な姿。
あれが自分のバッグだと気づいて取りに行くのは、ちょっと恥ずかしかった。
劣化って怖い。
数十年前の記憶が呼び起こされながら、再び朝ごはん調達へ。
飛行機や新幹線で長距離を移動する際の楽しみといえば、お弁当である。
普段朝ごはんは食べないけど、見ていたらお腹が空いてくる。
選ばれたのは福さ屋のとんかつ厚焼き玉子さんど。
朝からかつサンド。日常生活ではなかなか起こらないイベントだ。
夫婦で一緒に飛行機に乗るのはこれが初めて。
2人で「楽しみだねー」とはしゃいでいたのだけど、
実は私は飛行機が苦手だ。いつも死ぬ覚悟で搭乗している。
高所であること、浮遊感があること、墜落したら絶対に助からないことなど
心配性でビビリの私を怖気付かせるには十分な条件が揃っている。
なにか私に恨みのある人は飛行機に乗せるといいかもしれません。
***
沖縄に着いたのは11時前くらい。
空港から送迎バスでレンタカーのお店まで移動し、車をゲット。
沖縄の旅が、いよいよ始まります。
お昼はA&Wというハンバーガー屋さんへ。
1番写真映えすると人気の牧港店は激混み。
イートインが空いてなさそうだったので、泣く泣く違う店舗へ移動。外観の写真だけ撮った。
2店舗目の美浜店ではスムーズに入店できた。
バーガーは種類がたくさんあって悩んだが、夫が1番人気のTheA&Wバーガー、私が2番人気のモッツァバーガーを注文。
サイドメニューはマッシュポテトとカーリーフライ。
明日も食べたいくらいだね!とハンバーガーを口にもごもご詰めながら2人で美味しさを噛み締める。
それから道の駅許田へ。
お土産がずらーーっとたくさん並んでいて、あれもこれもカゴに入れていたらお会計が1万6千円もいってて流石にたまげた。
初っ端から飛ばし過ぎ。
できたてのサーターアンダギーが食べられる三矢本舗さん。
昔ながらの雰囲気が親しみを感じさせます。
今回の旅、宿泊先をいつもよりリッチにしました。
1泊目のホテルはヒルトン沖縄瀬底リゾート。
ホテル内には大きなプールがあり、ビーチも隣接していて、これぞまさに理想としていたリゾートホテル。
この日のために購入した水着とプルメリアの髪飾りが映えそうです。
荷物を部屋に運んでもらった際、
運び終えて部屋を立ち去るスタッフさんが
くるりと私の方を向き直し、ドアの前で気を付けの姿勢をとったかと思うと
「この度はご利用いただきありがとうございます。
何かありましたら、内線9番におかけください!」
と、手の指で9を表してくれたのだが、
その仕草がなんともチャーミングで、
たった一瞬の出来事だったのに、ものすごく心を奪われてしまった。
横にパーにした左手の上に、右手の4本の指を添えて「9」に。
可愛すぎてまるで韓国アイドルのファンサです。
整いすぎたあの動き、まさかAIとかじゃないよね…?
夕飯までもう少し時間があったので、
ベッドに先ほど道の駅で購入したお土産たちを並べてみた。
お願いされて購入したオリオンTシャツが1番高い。
事前に調べて気になっていたものから、目について気がついたらカゴに入れていたものまで、とにかく大量だ。
初日に買ってホテルで食べて美味しかったらリピ買いしよう!という作戦だったので
こんな量になってしまった。
夜ご飯はホテル内にあるアマハジというレストランへ。
ビュッフェ形式でいろんな沖縄の料理が食べられました。
何を食べようかお皿を持ったまま目移りしていたら、
「このパイナップルね、すごく美味しいの。私もう3回もおかわりしちゃった。」
とおばあちゃんが話しかけてきた。
え、だれ?パイナップル?なに?
そう思いつつもびっくりして「あ、っじゃあ私も食べますね!」と謎の返答。
本当に誰…
パイナップル農家の方?妖精?
パイナップルはちゃんと食べました。普通に美味しかったです。
おかわりはしなかったけど。
琉球ガラスのコップがかわいかった。
お腹がいっぱいになり、重たい体を引きずりながら部屋に戻る。
出来立てが食べたくて買ったサーターアンダギーも、入れる隙間などない。
もちろんお土産を試食する余裕もない。
とりあえずベッドに横になる。
あ、だめだ、寝てしまいそうだ…。
落ちてくる瞼を無理やりこじ開けて、明日の準備をする。
冷房の温度をためらいなく下げられるのは宿泊先あるあるだと思うのですが、
涼しくしすぎて空気が乾燥してしまった。
可愛すぎて忘れられないあの子が言っていた「内線9番」に電話をして加湿器を持ってきてもらう。
しばらくして部屋のドアをノックする音が。
イメージしてたよりも倍くらい大きい加湿器を持った男性スタッフさんが立っていた。
入り口で受け取るかと思ったら、
「設置いたしますね。」と部屋の中にわざわざ置いてくれたのだけど
いきなりぱっと振り返り、
「あの、臭かったらすみません。今キャンプファイヤーをしてきたところで…」
と突然の申告。
えっ、と言葉を返す隙もなくスタッフさんはそそくさと部屋を出ていってしまった。
確かに焼けた木の匂いが、微かに残っている気もする。
このホテルのスタッフさんはみんなチャーミングだ。
***
朝ごはんもビュッフェ。
暑いからか、テラス席は空いていて、
ゆっくりと優雅な朝のひと時を過ごすことができました。
毎日こんな風に朝食が食べたい。
それから昨日入れなかったプールとビーチへ。
水着を着てプールなんて何年ぶりだろう。
そういえばプールって何をすればいいかわからない。
とりあえずざぶんと水に入ってみる。朝だからか、人はまばらだ。
まだ気温の上がりきってない外気と、ぬるいプールの水が気持ちいい。
プールがある場所から、歩いて5分くらいのところに瀬底ビーチがある。
ビーチに着いて早々、外国人の老夫婦に写真撮影を頼まれた。
快諾し、何枚か撮る。
外国の方だろう。言葉はわからなかったが、笑顔で感謝してくれた。
私がカメラを返した後も、ご主人は奥さんを一生懸命に撮影していた。
とても仲睦まじい姿に、私たちもいくつになっても夫婦で楽しく旅行ができたらいいなと思った。
さらさらの白い砂が、買ったばかりのサンダルに絡みつく。
写真はたまたま発見した透明なカニ。
2日目のメインは美ら海水族館。
入ってすぐの水槽に感動。
キラキラと輝く水の中を、さまざまな魚が踊っている。
フロアの一辺をぐるっとその水槽が囲んでおり、まるで私たちが海の中にお邪魔したようだ。
メインのジンベイザメの水槽はものすごく大きくて、とにかく迫力がすごかった。
目の前をゆったりと通り過ぎるジンベイザメで、視界がいっぱいになる。
イルカショーも見た。
動物たちが健気に芸をしている姿を見ると
可愛くて心がキュンとする。
見終わった後に夫と
感動したね!よかったね!グッズいっぱい買って帰ろう!
と、イルカ達やこの水族館に貢献すべく
しこたまお土産を買って帰った。
それから少し移動して、古宇利オーシャンタワーへ。
古宇利大橋を一望できる展望台がある。
向かう途中、どうしてもお手洗いに行きたいという夫に
こんなところにトイレはないと思うよ?
橋を渡りきってからの方が望みあるって!
と諭すものの、限界ということで仕方なく橋の手前で駐車。
お店はプレハブの簡易的なジュース屋さんが1件あるだけ。
建物の造り的にお手洗いはなさそうだけど…
男なので、最悪どこかでどうにか用を足してくるだろう、と海を眺めて待っていたら
「お待たせ〜」と戻ってきた夫の手には何故かパイナップル。
まさか野生のパイナップルを採取してきたんか?!
プレハブのジュース屋さんで飲み物を購入したらトイレの鍵を渡してもらえた、とのこと。
なにそのRPGのイベントみたいな仕掛け…。
お客が注文し、トイレに行っている間にパイナップルの中身をくり抜きジュースにして、1,000円ちょうだいする。
なかなかいい商売である。
無事に用を足せたてスッキリした夫と、どでかいパイナップルを助手席で持たされてモヤモヤする私。
橋を渡るまでに飲み切れるのか?いや、食べ切れるのか?
オーシャンタワーに到着し、チケットを買う。
入場料は1,000円。
入り口までは屋根のついたカートに乗って移動。
展望台というだけあって、タワーはかなり上の方に建っている。
植物がたくさん生えた庭園を、音声ガイドと共にゆく。ついでにパイナップルジュースも。
上まで歩かなくて済むのは楽だなぁと思っていたら
ぽつ、ぽつ、と座席の横にかかっているビニールカーテンに雨粒がつき始めた。
やがて雨足は強くなり、ザーザーと降り出した。
乗り物の片側にはビニールカーテンが付いているが、乗車口側は遮るものが何もない。
入り口までの道のりはまだ半分以上もある。
ゆっくりと進む自動運転のカートに虚しくなりつつ、
とにかく到着までひたすら耐えた。
音声ガイドをかき消すほどの雨と私たちの騒ぎ声。
ちょうど夫が座っている方が乗車口側だったのだが、見事にびしょ濡れ。
やっとのことで入り口に到着。
まあこの気温だしすぐ乾くでしょ、と強引にタワーへ入る。
パイナップルは入り口のゴミ箱でさよならしました。
もちろん中身は全て食べ切って。
天気が良かったら綺麗なんだろうな、という感じの景色。
曇り空がちょっと残念。
それでも頂上の鐘で写真を撮るために並ぶ観光客はひっきりなしだったので、
そこそこ人気のスポットなんだと思う。
帰りはカートには乗らず、徒歩で降りた。
歩いたら2分で済む道のりらしい。なんじゃい。
次に向かったのはフクギの並木道。
駐車場に車を停めると、受付の方がマップを持って道順を説明してくれた。
順路どうり行けば20分程度らしい。
木々で日差しが遮られて、少し涼しい。
虫が出るので虫除けは必須だと事前情報を仕入れていたのだが、
思ったほど虫はいなかった。
天気もなんとか曇り空で耐えてくれている。
と思っていたら、突然の土砂降り。
スコールだ。
傘をさしても無意味なほど、強い雨がバシバシと降ってくる。
引き返すか、そのまま進むか、
考えるのも面倒になるほどうんざりする雨。
どうにもならずに無言で順路を突き進む。
帰りは海側を通ってくるといいですよ。
入り口で教えてもらったとおり、海沿いを歩いてみる。
どんよりと濁った海に、重たい空。
これもいい想い出と思うしかない。
なんとか車まで戻ってきたが、駐車場には小さい池くらいのサイズの水たまりができている。
ザブザブと池の中を歩き、車に乗る。
レンタカーでよかった。
どろどろの体を収めるのに躊躇しなくてすんだから。
止む気配のないスコール。
まあこんなこともあるかと、気を取り直して本日の宿へ向かう。
沖縄のスーパに行ってみたい!と2件ほどスーパーをハシゴしたり、
たまたま目についたステーキハウス88でテイクアウトしたりしながら夜ご飯を調達。
今なら遭難しても3日くらいは余裕で暮らせるのでは?と思うほどの食料。
相変わらず買い物の限度というものを知らない。
ハナサキマルシェはお土産屋さんも食べ物屋さんも充実していて良かった。
2日目の宿はアダンリゾートスカイヴィラ。
「ヴィラ」とは、一棟貸しの別荘のようなタイプで、かなりプライベートな空間を楽しめる。そしてなんとプール付きだ。
旅行でホテルに宿泊するたびに「もうここに住みたい!」
と思うのだが、今回ばかりは本気で移住を計画した。
いつ座るのかわからないアートな椅子、掃除するのが大変そうなバスタブ。
広さといいインテリアといい、とにかく最高。
さっそくダイニングテーブルに買ってきた食べ物達を並べて宴会スタート。
冷凍庫が付いているか賭けだったのだが、アイスも買って正解だった。
この宿に決めた際、
「こんなおしゃれなプライベートプールでお酒やおつまみを嗜んじゃうなんて、
きっと映えな写真が撮れるに違いない、ぐふふ。」
などと企んでいたのだが、雨が止まず、断念。
撮れたのは浮き輪に乗ろうとしてひっくり返り、頭からびしょびしょになった夫の写真だけである。
夫、私より浮かれてた。
せっかくいい宿に泊まってるのだし、夜更かしして目一杯怠惰を楽しむのだ!
と息巻いていたのだけど、うっかりふかふかのベッドに身を委ねてしまい、そのまま就寝。
***
朝になり、目が覚めて空を見上げたら、サンサンと輝く太陽と綺麗な青空。
雨の心配はなさそうだ。
しかし昨日のスコールを目の当たりにして、予定は変更。
海中道路へ行くのは諦め、チェックアウトギリギリまで部屋でくつろいで帰ろうということになった。
何をするにも“せっかくだから”を合言葉にスケジュールを詰め詰めにしてしまう私たちには、珍しい英断である。
昨日冷凍庫に入れていたアイスクリームを思い出し、チェックアウトの準備をしながら口にかきこむ。なんで3つも買っちゃったんだろう。
朝ごはんはチケット制になっていて、
提携してあるお店ならどこでも好きに選んで食べに行っていいという仕様だった。
7箇所あるお店の中から、テイクアウトができるガーリックシュリンプのお店をチョイス。移動しながら食べようという作戦だ。
近いからという理由で何気なく決めたお店だったけど、
このガーリックシュリンプがめちゃくちゃ美味しくて
「「おおおおお、美味しい!!!!!」」
と、車の中で夫と大騒ぎした。
また絶対食べたい。
3日目のメインは沖縄ポケモンセンター。
私たち夫婦はポケモン大好きっ子。
実は合間合間にポケふた(ポケモンがデザインされたマンホール)も巡れるだけ巡っていた。
今回の旅では全部で9箇所ほど。
いい大人がでっかいウィンディのオブジェに大興奮して写真をパシャパシャ撮ったり、
ぬいぐるみの顔ををひとつずつ見て吟味したりしておおはしゃぎ。
(もちろんお店や周りの人に迷惑がかからない程度に。)
しかし流石に2人とも体力が限界に近づいており、
レンタカーも返さなきゃだし、ゆっくり帰路につきましょうかということになった。
最後に空港でもしっかりお土産を買い込み、
あとは搭乗するだけ、というところで夫が「沖縄そばは食べて帰りたい。」
と空港内にある立ち食いのお店で食券を買い、食べ始めた。
搭乗時刻まであと15分くらいしかない。
お手洗いも済ませておきたいのだけど、大丈夫か…?とそわそわしている私に
「荷物を預けてしまえば全員揃うまで飛行機は飛ばないから。」
と元添乗員の夫が蕎麦を啜りながら余裕の表情をかましてくる。
そうなの?と素直に安心して食べ終わるのを待ち、お手洗いも無事に済ませたところで、
ピンポンパンポーン
「19時発、福岡行きにご乗車予定の〇〇様、搭乗口までお急ぎください。」
この“〇〇様”とはもちろん私たちのことだ。
それ見たことか!
やっぱり全然大丈夫じゃなかった(泣)
情緒が不安定になりながら搭乗口まで急ぐ。
最後の最後に猛ダッシュすることになるとは、流石に予想してなかった。
乗り込んだのは私と夫が1番最後。あわててシートベルトを装着する。
飛行機は呼吸を整えている間に離陸し、気がついたら沖縄の静かな夜の空を飛んでいた。
リゾート地ということもあって、非日常感がいつもより多めに感じられた。
それゆえに帰るのも寂しい。
でも、それだけ旅が楽しかった証拠でもある。
次はもっとプールや海にゆっくり浸かっていたいね。
シュノーケリングとかもいいよね。
離れたばかりなのに、もう次回の旅について計画した。
沖縄、またいつか。