温泉に浸かってふやけたい。
ということで大分の温泉旅館に宿泊してきました。
旅館を軸にして周辺の観光地も散策。
車を湯布院駅駐車場に駐車し、お宿のチェックイン時間まで散策タイム。
曇り空でも由布川沿いから見える由布岳はきれいだった。
湯布院観光といえば湯の坪街道。
とにかく人で溢れかえっていて、ザ・観光地という雰囲気。
人の合間を縫って歩くのは大変だったけど
楽しそうにしている観光客や、歓迎ムードで迎えてくれるお店の人たちを見ていたら
旅行にきたぞ、とテンションが上がった。
1番最初に向かったのは
夫がこれだけは絶対にゲットしたい!と楽しみにしていた
B-speacのロールケーキ。
人気商品のため売り切れている可能性もあったのだけど、無事に確保。
購入の際にレジで「賞味期限は1日です。」と言われた時は
お宿でお腹いっぱいご飯食べるのにどないするの…
と不安になったけど、とりあえず私と夫の胃袋を信用するしかない。
お昼ご飯を食べていなかったので腹ごしらえ。
目についた美味しそうなものをどんどん食べていく。
囲炉裏焼き 四方山(よもやま)の鶏もも串
ももと手羽の2種類があり、2人でシェアするならボリュームのあるももがおすすめです!と売り子のお姉さんが教えてくれたのでももをチョイス。
炙って温め直してから渡してくれた。
お手拭きまで人数分用意してくれて助かった。ありがたい。
お次は鞠智(くくち)の自家製ジンジャエールとコロッケ。
ジンジャエールは生姜の辛さを4段階で選べたのだけど、
とりあえずおすすめされた「普通」で注文。
ひと口飲んでみてびっくり。
いつも飲んでいるジンジャエールとは全く別物で、
生姜がピリリと効いている。
とっても体に良さそうな味がした。
黒毛和牛のコロッケは揚げたてサクサクがたまらない。
コロッケってなんでこんなに魅力的な食べ物なんでしょう。
焼きたてどら焼きも美味しかった。
ふわふわの生地にほんのり温かいあんこが優しい味わい。
ほかほかのうちに頬張りたくて、写真は撮り忘れました…。
スヌーピーもミッフィーも、熱狂的なファン!というわけでなくても、
やっぱり見るとかわいい。
キャラクターによる引力に負けて
いくつかお土産を購入。
かわいいはジャスティス。
最近お線香にはまっている私。
旅先で香りものを発見したら買うようにしている。
やまとごころというお香屋さんで練り香水とお線香を購入。
種類がたくさんあってとても悩んだけど
こういうのは直感。
ピンときたものを迎えるのがよい。
そろそろ宿に向かおうかと駅に戻ると
ちょうどななつ星が走り去っていくところだった。
小窓から車掌さんが手を振っていたので、全力で振り返した。
一瞬だったからよく見えなかったけど、私の姿を見て嬉しそうだった気がする。
ななつ星という名前は聞いたことがあったけど、
具体的なサービス内容は知らなかったので調べてみたら
利用料金にびっくり。
目ん玉が飛び出るってこういうことを言うんですね…。
気になる方はぜひ自分の目で確かめてみてください。
宿に向かう途中、狭霧台(さぎりだい)へ寄った。
小雨がぱらついていてどんよりとした天気だったけど
それなりに景色は楽しめた。
湯の坪街道であんなに食べたのに、小腹が空いたという夫。
売店で肉巻きおにぎりを購入。
夫曰く、今まで食べた肉巻きおにぎにの中で1番おいしかったそうな。
私は食べたことがなかったので比較はできないが、
あつあつでとっても美味しかった。
今回宿泊したのは、割烹旅館かんな和別邸さん。
全室源泉掛け流しの内湯付き、食事は部屋食の大人なお宿だ。
旅館の名前にもなっている“かんなわ”は地名。
鉄輪温泉は、日本1位の湧出量を誇る別府八湯のひとつで、
その中でも最も温泉源がある温泉地らしい。
長期滞在して温泉の効能で体を整える「湯治(とうじ)」の文化が古くからあり、
今もその古き良き雰囲気が受け継がれている。
観光名所である湯の坪街道とは変わり、
静かでレトロな街並みに心が落ち着く。
至る所で蒸気がもくもくと上がっていて、珍しい光景についどこでも立ち止まって魅入っていた。
排水口からも。冬は道に湧く温かい蒸気を重宝しそう。
お宿の駐車場に着くと、案内の方がお出迎えしてくれた。
プライベートな空間を魅力とするお宿だけあって、ロビーすらも静寂。
こちらまで動きがおしとやかになってくる。
部屋の戸を開けたらお香がふんわりと包んでくれた。
どこから香っているのかと、2人してこのおおきなつぼを覗き込んでみたけど
正解は足元にある小さなアロマポットだった。
そりゃそうか。
お着き菓子のあたたかいお茶とマスカット大福。
街を観光してくたくたな体に染み渡る。
館内の説明や、宿泊のスケジュールなどを一通りしてもらい、
一息ついたところでさっそく家族風呂へ。
運良く他の利用者さんはいなかったので、
待たずに入浴できた。
足先をお湯につけるとかなり熱めの温度に感じたが、
慣れてしまえばちょうどいい。
広いお風呂を独り占めできる贅沢は
何にも変え難い至福の時。
色々なお湯を楽しめる大浴場もいいけど、貸切でゆっくりできる家族風呂も優雅で気持ちがいい。
私たちが宿泊したのは和室のけやきというお部屋。
次に旅行するときは、事前に写真の撮り方をイメトレすることを心に決めた。
様子が上手に伝わらないのが残念すぎる。
お宿の公式ホームページに素敵なお写真がたくさん掲載されているので
見ていただきたい。
待ちに待った夕食の時間。
品のあるお料理たちは食べ進めるのが勿体無いくらい美しかった。
前菜 山海の盛り合わせ
椀物 焼茄子真丈 車海老 三度豆 木ノ芽
向附 シマアジ 鯛 トロ鮪 甘海老
強肴 極上おおいた和牛しゃぶしゃぶ
冷やし鉢 秋野菜おかか和え 西貝 あられ長芋
煮物 秋刀魚奉書巻き 舞茸 南瓜 水菜 栗麩
揚物 蓮根おかき揚げ パプリカ 茄子 青唐 紅塩
焼物 ハタ酒盗焼
お食事 大分県産ひのひかり 赤出汁 香の物
水物 マロンプリン
味ももちろん美味しくて、
一口食べるたびに、んんん〜!と感動。
心もお腹も満たされた。
不安材料だったロールケーキ。
食後のデザートの後にさらに腹に詰め込む。
ふわふわの生地になめらかな生クリーム。
いつもなら飲み物のように吸えるのだけど
さすがにこのときは夫と2人で半分しか食べられなかった。
配膳の片付けと一緒に敷いてくださったお布団。
食後のまどろみタイムには魅力的すぎる代物だ。
まだ部屋風呂に入っていないので
うっかり寝てしまわないように気をつけつつも
洗い立てのシーツに身を委ねる。
しばらくしてお腹が落ち着いたところでお風呂へ。
アメニティの巾着はお持ち帰り可能とのことで
もちろんありがたくいただいた。
和柄がかわいい。
プライベートな空間にちょうどいいサイズの内風呂。
風に揺れる木の葉の音が心地いい露天風呂。
少し熱めなお湯の温度は、外のひんやりとした空気とちょうどいいバランス。
最寄のコンビニに行くと、浴衣姿の人がちらほらいた。
別の旅館の宿泊客だろう。
学校違いの修学旅行みたいで面白かった。
なんて思っていたら、
帰りにとつぜん雨がザンザンと降りだし、ずぶ濡れになりながら帰宅。
行きは晴れていたのに、やっぱり山の天気は変わりやすい。
***
いいお宿に泊まると楽しみなのが朝ごはん。
ご飯のお供の充実度がマックスである。
ご飯とお味噌汁がおかわり自由だったので、
つい食べ過ぎてしまった。
しかも昨日の残りのロールケーキもしっかりお腹に詰めたので、
日頃朝ごはんを食べない私の体はびっくりしたに違いない。
最後にもう一度内風呂で湯に浸かり
チェックアウト。
お世話をしてくれた方たちはもちろん、
出会ったどのスタッフさんも丁寧で親切な対応をしてくださり、
心が温まりました。
看板犬のゆめくんには会えず、残念。
いつか会える日を楽しみにしておこう。
2日目は定番の地獄めぐりへ。
本当は全部見て回りたかったけれど、
それぞれ入場料がかかることと
まあまあの距離があるということから、
海地獄と鬼山地獄の2箇所に絞った。
最初に行ったのは海地獄。
地獄というには美しすぎるコバルトブルーだった。
“地獄”という名前の響きから、
湖のように大きなものをイメージしていたのだけど
実際は割とコンパクトなサイズ感。
しかも海地獄が地獄の中でも最大サイズらしい。
想像と違うスケールにちょっとガッカリしつつも、次の地獄へ。
歩いて向かっている道中、休憩中のタクシーのおじさんから
もう全部回ったの?と聞かれて、今からです〜。と答えたら
全部はいかんでええよ。何箇所かにしぼって行きんさいね。
と地元アドバイスをいただいた。
旅行中に夫と2人で歩いていると、おじさんに声をかけられることがよくある。
観光地だからなのか、わたしたちの雰囲気が話し掛けやすいのか。
日常生活で知らない人に話しかけられたら
ちょっとびっくりしてしまうけど
旅行中だとなんとなく受け入れやすくなる。
これから旅先で何度じじチャンスに巡り合えるだろうか。
海地獄から徒歩で向かえる距離にある鬼山地獄。
ワニがたくさん飼育されている。
どのワニもじっと動かず、寝てばかりいた。
土日にはスタッフによる餌付けを見学できるようで、
このおとなしい姿からは想像できないほど
荒々しい様子に豹変するらしい。
見たいような、見なくて良かったような…。
各地獄の入場券。
ポストカードになっていて楽しい。
夫は次の日から仕事なので、
疲れないように早めに帰る予定だったけど、
地獄めぐりが思ったよりもサクッと終わったので
急遽うみたまごへ。
平日だから空いていると思いきや、
意外にも子供連れの家族で賑わっていた。
日向ぼっこをしているオットセイ。
めちゃくちゃかわいかった。
お昼ご飯はとり天発祥のお店、東洋軒へ。
広めの無料駐車場は割と埋まっていた。
満車ギリギリで駐車し、ウェイティングボードに名前を書きに行ったら
10組以上も待機が。
お店の外にも駐車している車の中にも
待っている人がたくさんいた。
こりゃ1時間くらいは並ばないとかな、
と覚悟を決めて車に戻る。
旅行の食事はこういう、“ご当地グルメ発祥のお店”を選びがちだ。
ネットで調べるとおすすめランキングの上位に出てくるし、失敗が少ない。
“元祖”とか、“100年創業”とかいう言葉に信用をよせてしまう。
20分ほどして進み具合を見に行ったら、
待機組の名前がかなり減っていた。
どうやら待ちきれずに帰った組がいるらしい。
そのまま店内で10分ほど待っていたら名前が呼ばれた。
お店は二階建てになっていて、私たちが案内されたのは二階席。
実は大分の地に来てからまだとり天を口にしてない。
ここに来て食べるのを楽しみにしていたのだ。
やっと食べられる。
しかしここで痛恨のミス。
お宿で朝ごはんを食べ過ぎたせいで私のお腹には余裕がない。
ご飯をおかわりしなければ良かった。
己の胃袋の限界を恨みつつ、
食べれる範囲で注文。
夫は相変わらずもりもり食べられそうだったので
とり天と麻婆豆腐がセットになっている定食をひとつと、
サイドメニューをいくつか食べるスタイルに決定。
夫のお腹も満タンに満たしつつ
私はいろいろなおかずをつまめるオペレーション。
右下の春巻きは、メニューの画像が2本だったから2人で1皿でいいだろうと思って注文したのに1本しか注文できてなかったもの。
仲良く半分こしました。
さくふわの衣に包まれた柔らかい鶏肉が最高!
お店オリジナルの東洋軒かぼす酢醤油が、さらにおいしさを引き立ててくれる。
風情あふれる温泉、かわいい動物たち、おいしいご飯。
体も心もお腹もほかほかに満たされた旅でした。
どれもこれも全力で味わえたのだけど、
やっぱりご飯をもっと食べられるようになりたい。
旅行に限らず、常々胃袋の容量を増やしたいと頭を抱えているのですが
拡張機能ってどこで組み込めますかね…。
出不精で省エネルギーな日々を送り過ぎて
食べられる総量も減ってしまうのだろう。
同じ後悔をしないために
たくさん動いてたくさん食べる練習を始めたいと思います。
旅のスケジュールと遣ったお金
1日目
・湯の坪街道
・狭霧台
・割烹旅館かんな和別邸(宿泊)
2日目
・海地獄
・鬼山地獄
・うみたまご
・東洋軒(昼食)
交通費
・高速代 福岡→大分 約7,400円(往復)
・駐車場代 湯布院駅駐車場 1,000円、高崎山駐車場(うみたまご)420円
宿泊費
・割烹旅館かんな和別邸 76,400円 大人2名
食費、お土産など
・旅館 夕食時のアルコール 2,200円
・東洋軒(2日目昼食) 3,758円 ←私があまり食べなかったので安い
・うみたまご入場料 5,200円(大人2人)
・地獄めぐり入場券 450円 × 大人2人 × 2箇所=1,800円
・お土産、食べ歩きなど 17,670円
合計 115,848円
※金額はあくまで目安です。覚えていたりいなかったり。
お土産などは2人分の合算です。
購入したお土産たち
スヌーピーショコラ
【由布院限定】クランチチョコレート
パッケージが可愛くて購入。
抹茶の香りが広がるおいしいクランチチョコでした。
みっふぃーべーかりー
こうして並べると顔の圧がすごい。
1日経ってもふわふわで美味しくいただけました。
かぼすぐるとん
コンビニで見つけて買ってみたらめちゃくちゃ美味しくて
別のお土産屋さんで追加購入した。
カボス味の乳酸菌飲料。
やまとごころで購入したお香と練り香水
火を着けなくても箱から滲み香ってくるのでデスクにおいてそのまま楽しんでいる。
清らかな香り。
心が浄化されて悪いことができなくなりそう。
うみたまご セイウチびより
かわいいのでお土産にもおすすめ。
我が家は2人で食べ尽くしました。
マンタの箸置き
うみたまごで一目惚れして購入。
可愛過ぎてもはや箸置きとしてではなく
手乗りペットとして飼育している。
別府のたまご
ホワイトチョコでコーティングされたふわふわのカステラが最高。
もっと買えば良かった。
湯けむりプリン
帰りのサービスエリアで購入したプリン。
濃厚で買って損なしのおいしさ。
個人的にはしおが好き。
ぷりんどら
同じくサービスエリアで購入。
なぜ1つしか買わなかったんだっ…!と後悔した一品。
中に挟まっているむっちりプリンがやみつきになります。