長崎歴史博物館で開催されていた、ポケモン工芸展に行ってきました。
期間の終わり頃だったからか、そこまで混んでいなくて見やすかった。
チケットもかわいい。

写真撮影はOKとのことで、余すことなくバシバシ撮りまくりました。
(フラッシュ撮影、動画撮影はNGです。)

博物館らしい静けさも心地よく、展示室に入った瞬間から“作品に向き合う時間”が自然とはじまった感じがした。
展示は3つのセクションにわかれていて、
第1章は「すがた ~迫る!~」

金属・木・土などを使って、ポケモンのフォルムや肌ざわり、毛並み、仕草、表情などを素材と技で表現する作品たちのエリア。
1作品目から素敵すぎてテンション爆上がり。
家の玄関に飾りたい。




推しのポケモンはどこかな?と周りをぐるぐるしながら鑑賞したこちらの作品、
なんと500匹ものポケモンが描かれているそうです。
凄すぎる。
第2章「ものがたり ~浸る!~」:進化や冒険、友情など“ポケモンの世界観”や“物語”をテーマにした作品群。

作品を通じて、ポケモンのストーリーを工芸で表現。

ピカチュウの森。
かわいくて綺麗で楽しい!



第3章「くらし ~愛でる!~」:器・着物・装身具など“暮らしの中にある工芸”とポケモンを掛け合わせた作品たち。

日常の風景の中でもポケモンを感じられる構成。

欲しい!
毎日眺めてうっとりしたい作品ばかり。




まわりを見渡すと、老若男女いろんな人たちがポケモンに会いに来ていた。
写真を撮る人、展示の中に隠れるポケモンを熱心に探す人、ただ静かに眺めるだけの人。
いろんなアーティストさんが、それぞれのポケモンとの関わり方や見え方を作品として表現していて、その幅の広さに私も何度も立ち止まって鑑賞しました。
そして「こんな視点があるんだ」とか「この子の表情、ゲームでは見たことないな」とか、ポケモンの新たな魅力を再発見。
作品を見るたびに、自分の中のポケモンへの“好き”がそっと再点火されていくような、そんな時間でした。
私はずっとポケモンが好きで、ゲームもするし、家にはぬいぐるみやフィギュアなどのグッズがたくさんあります。
最近そのグッズたちが増えすぎて、ディスプレイ専用の棚まで設置してしまった程。
ポケモンは私にとって、活力を与えてくれる存在。
見かけるとテンションが上がるけれど、それはもう特別な趣味というよりは、もはや生活の一部。
今回の工芸展では、そんな日常に溶け込んでいた気持ちをもう一度見つめ直せた。
「やっぱり好きだな〜」と、ポケモン愛を実感。
会場に入る前は「今日はぬいぐるみは買わないぞ」と決意していたはずなのに、
現物を見た瞬間にその決意はどこかへ消失。
気づけば“どの子をお迎えするか”を真剣に選んでいた。
1匹1匹顔つきが違うんですよね。
こういうところも含めて、やっぱりポケモンってかわいい。

購入したお土産たち
後ろ髪をひかれつつ工芸展を後にした私たちは、
お昼ごはんに四海樓(しかいろう)へ。
しかしとんでもない行列を目の当たりにして断念。
車はそのまま駐車場に停めたままにして、路面電車で移動することに。
とりあえず眼鏡橋が近かったので行ってみた。
福岡には路面電車がないので新鮮だった。
揺れる車体に合わせてカタンカタンと走る音が体に振動し、旅のワクワクが高まる。
移動している時間そのものを楽しめるのは、なんだか贅沢。
大浦天主堂電停からは10分程度で到着。
眼鏡橋は道と道の間にちょこんと存在していた。

それからそのすぐ横にある匠寛堂へ寄り、五三焼カステラを購入。
夫が「天皇御用達として知られる一本を是非食べてみたい!」
と調べてくれていたのだ。
カステラといえば福砂屋かと思っていたけど、
そんな代物があるのかと私も興味津々。
目当ての五三焼と、3種の味が楽しめるアソートを購入。
アソートは入れ物の籠が素敵だったで買った。
驚いたのは店員さんの対応。
会計が終わって外に出ると、中にいたスタッフさんが二人して店先まで一緒に出てきて、深々と頭を下げてお見送りしてくれた。
こちらが申し訳なくなるほど丁寧な接客。
大切に持ち帰ろう、という気持ちになる。

カステラを買ったあとは、また路面電車に乗って新地中華街へ。
先ほど食べ損ねたお昼を江山楼で食べることに。
ランチタイムにぎりぎりで滑り込みました。

ちゃんぽんって日頃なかなか食べないのですが
久しぶりに食べたら美味しくてびっくりしました。



頼みすぎたかな?と思ったのですが
どの料理も美味しすぎてペロリ。

***
帰りは佐賀の御船山楽園を経由。
ライトアップする紅葉を見に行った。
到着した時点ではまだ日は沈みきっておらず、ライトアップまでまだ時間がかかりそうだったので、しばらく園内を散策して待とうということになった。
入場には券の購入が必要になる。
昼の部・夜の部・共通の3種類があり、夜の部は600円、共通券は900円だった。
私たちが着いたのは16時50分ごろ。
17時になれば300円安く入れたが、あと10分を待つ気持ちになれず共通券を購入。
大人になると時間をお金で買うようになる。
葉はまだ全てが真っ赤というわけではなく、
ちょうど“秋が始まったばかり”といった感じ。
それでも山の澄んだ空気と木々たちは美しかった。

園内は坂道が多くて、軽いハイキングだった。
歩くたびにひんやりした空気が流れて、体がすっと落ち着く。

なんとなく薄暗くなってきた頃を見計らい、池の前で場所取りをして待機。

17時半ごろ
日没まで1時間くらいは待っただろうか。
いつの間にか人も増え、星が見えるくらいまで空が暗くなっていた。

18時ごろ
肉眼で見るともっと素敵なのですが、携帯のカメラだとこれが限界。
暗闇に浮かぶ赤い葉が湖に揺れて、本当に幻想的な世界でした。
***
翌日に開封した匠寛堂のカステラ。

なんだか黄色が濃い!
やさしい甘味がじわ〜っと口の中で膨らんで幸せ。
濃厚なのに軽やか。
甘さの角がなくて、しっとりとした生地が口の中でゆっくりほどけていく感じでした。
食べ終わったあとに残る余韻までやさしい。
これは自分へのご褒美としても、人に渡すお土産としても自信を持って選べる一本。






